東芝がバンコクで電池技術に関するメディアブリーフィングを開催

~ナチュラニクス、バッテリーパックと急速充電技術パートナーとして試験運用を支援~


2025年3月5日 バンコク
株式会社ナチュラニクス


株式会社東芝(東京都港区、代表執行役 社長執行役員 CEO 島田太郎、以下「東芝」)は、本日、バンコクで開催されたメディアブリーフィングにて、リチウムイオン二次電池「SCiB™」を紹介しました。このバッテリーは、長寿命と高い安全性を兼ね備え、電動バイクタクシーの安全性と信頼性を向上させる特長を持ちます。
SCiB™は、従来のリチウムイオン電池に比べて発火リスクが低く、急速充電が可能であることから、電動バイクの普及を加速し、タイのカーボンニュートラル目標の達成に貢献することが可能です。
タイ政府は、2050年までのカーボンニュートラル達成、2065年までのネットゼロ排出を目標としています。電動バイクや三輪車は公共交通手段として広く利用されていますが、その市場におけるバッテリーの供給は全体の2.8%にとどまっています。特に新興国市場では、バッテリーの安全性が普及の大きな障壁となっており、過酷な環境下での耐久性や長期的な性能維持が課題となっています。
こうした課題に対応するため、2024年9月、東芝は島根大学発ののバッテリー・テック・スタートアップである株式会社ナチュラニクス(東京都墨田区、代表取締役金澤康樹、以下「ナチュラニクス」)およびWindee International(タイの駐車場管理事業者との合弁企業)と連携し、バンコクにて電動バイクタクシー向けバッテリーサブスクリプションサービスの実証試験を開始しました(2024年10月発表)。
このバッテリー・サブスクリプションモデルは、ユーザーに対して高性能かつメンテナンスの行き届いたバッテリーを経済的に提供することを目的としています。現在進行中の実証実験では、SCiB™が電動バイクの運用において高い効率性と実用性を発揮していることが確認されています。
ナチュラニクスは、東芝と共同し、安全かつ経済的なバッテリーソリューションを提供することで、バンコクの電動バイクタクシーの普及を支援していきます。この取り組みは、タイの電動二輪車・三輪車市場の拡大を加速させるとともに、バスや自動搬送車(AGV)など、さまざまな車両分野への応用が期待されています。

株式会社東芝プレスリリース

ナチュラニクスについて

ナチュラニクスは、「Power the World」をミッションに、世界中にエネルギーを届けることを目指すスタートアップ企業です。バッテリーの長寿命化技術と、超高速充電技術を柱とした、次世代エネルギープラットフォームの提供を通じ、持続可能なエネルギーの利用を可能にします。
また、実使用環境でのバッテリーの動的データを収集し、AI技術を活用した解析を行うことで、バッテリーのオープンイノベーションを推進。さらに、バッテリーの使用状況や劣化状態を正確に把握し、その資産価値を担保することで、複数のアプリケーションにまたがる長期利用を実現します。
さらに、ナチュラニクスが開発した急速充電サービス「3minGo」は、最短3分で充電が可能。充電時間を大幅に短縮することで、モビリティやエネルギー貯蔵など、幅広い用途での実用性を向上させます。
詳細については、https://www.naturenix.co.jp/ をご覧ください。

メディアお問合せ先

株式会社ナチュラニクス 広報担当
Email: pr@naturenix.co.jp

(注1) SCiB™は(株)東芝の商標です。



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